更新日：2024/04/19
春の風が心地よく吹き抜け、桜の花が満開に咲き誇るこの季節には、日本の伝統行事であるお花見に浮き立つ気持ちを抑えられない方々も多いのでは？ 友人や家族、職場の仲間と一緒に、美しい桜の木々を眺めながら楽しむひとときは格別です。
そして、そんなお花見の席には、やはり美味しいお酒が欠かせません。
こだわりのお酒の香りと味わいは、桜の下での会話を一層盛り上げてくれることでしょう。
そこで今回は、お花見のお供にぴったりの日本酒をご紹介したいと思います。
＊一部画像にペアリングレシピのリンクあり。ぜひご覧ください。
花見で飲む日本酒」のことを、「花見酒」と言います。「花見酒」という言葉は、古典落語の演目が由来なのだそう。
俳句の春の季語として使用されていることからも、お花見の歴史の深さや日本酒の大切さが伺えます。
お花見シーズンは、まだちょっと肌寒さを感じることも。日本酒は体を温めるアルコールなので、外で飲むのにもピッタリです。
お互いに日本酒を注ぎあったり、酒蔵や酒米と地元の話題が盛り上がったりと、会話を楽しむきっかけになるのも嬉しいですよね。
お花見では、お土産を持ち寄り合うこともしばしば。
何を持っていくか悩んでいる方に、日本酒はおすすめです！
お食事に合わせやすく、ラベルも春らしい会話のタネにもなりそうな日本酒を、吟天から4種ご紹介します。
＊一部画像にペアリングレシピがリンクしています。ぜひご覧ください。
千葉県、寒菊銘醸の日本酒です。
寒菊銘醸は九十九里浜の近くにあり、豊かな田園と伏流水で造られた日本酒は日本酒初心者から玄人まで幅広い方に愛されています。
寒菊銘醸の特徴は、季節に合わせたシリーズを展開しているところです。今回ご紹介する「凪」は、九十九里海岸をイメージした「OCEAN」シリーズの春限定酒です。<「凪」とは、風がやみ波が穏やかになることを意味します。うすにごりが春の海の水面がきらりと揺れるイメージや、霞を表現しています。
ピンクのラベルがとても華やかな印象で、お花見にぴったりです！味わいは柔らかく、後口スッキリ。青空の下で飲みたくなるお味です。
食中酒として、温かいお料理と一緒にぜひ。
山形県、冨士酒造の日本酒です。
冨士酒造は庄内平野に位置しています。
庄内平野は米作り・酒造りが盛んで、江戸時代には58以上もの蔵元が存在していたと言われています。
榮光冨士も江戸時代中期から存在していた蔵元であり、日本一の酒造りを目指し冨士の名前を冠しています。
冨士酒造は一年を通して酒造りを行う「四季醸造」を特徴とし、毎月二種から三種の新酒が出荷されているので、それぞれその季節のテーマに沿った旬の味わいを楽しむことができます。
「壽限無」は、福岡県産の酒造好適米、「壽限無」をバランスよく醸した純米大吟醸・無濾過生原酒です。
淡いピンクのラベルは桜のようで、箔押しされたロゴはめでたさ満載です。
香りはすっきり、甘みと旨みのバランスが良く、様々なお料理と合わせやすいので食中酒としてお楽しみいただけます。
佐賀県、天吹酒造の日本酒です。
天吹酒造の特徴は、酵母に花酵母を使用しているところです。
酵母はお酒造りに欠かせない存在ですが、通常は清酒酵母を利用します。
天吹酒造の花酵母はアベリアやマリーゴールドから分離され、使用するお花によって香りや味わいに違いがあるので、個性豊かな日本酒造りが実現されます。
使用されるお米だけでなくお花のことも考えながらお酒を選べるなんて、楽しいですよね。
使用された花酵母の花言葉を意識してお酒選びをするなんて楽しみ方もいかがでしょうか。
「恋する春の純米大吟醸」は、天吹の恋するシリーズの春の日本酒です。
ラベルはたくさんのハートが印象的。
爽やかな酸味は初恋を思い出す味…なんて話も、お花見でワイワイ盛り上がるかも？
リッチな旨みと果実らしい香りが、洋食によく合います。
吟天×福岡県のLIBROMで造られたお酒です。
LIBROMは、九州で唯一のクラフトサケブリュワリーです。
「GINTEN NatureB」は、自然栽培米作りに参加して、収穫したお米で酒造りを行う体験プロジェクトです。
いちごの王様と言われるあまおうがたっぷり入った自然米のお酒は、唯一無二の特別なものです。
珍しい日本酒に出会いたい方、日本酒初心者の方、様々な方にお喜びいただける一本です。
封を開けた瞬間広がるあまおうの香りはとっても贅沢！
数日経つと空気に触れることにより、あまおうの香りがさらに際立ちます。
日の経過も楽しめるお酒です。
バランスの良い甘みと酸味は、まさにあまおうらしいお味です。
いちごタルトやレアチーズケーキなど、スイーツに合わせてお楽しみください！
桜を見ながらデザートとしてじっくりいただくのもおすすめです。
お花見の季節には、桜の美しい風景とともに日本酒を楽しむことで春の訪れを感じるなんていかがでしょうか。
ラベルからも春を感じる、お食事に合う日本酒たちをご自身のお好みやお花見の雰囲気に合わせて選んでみてください。
美しい桜の下で、美味しいお酒と料理、会話を楽しむひとときは、きっと思い出深いものになるでしょう。
ゆはら さき
グルメ大好きアラサーデザイナー。
日本酒付きが高じて今は毎月日本酒会を開催している。
日本酒初心者のため、ライターをしながらより日本酒力を上げようと奮闘中。
豊富なスパークリング日本酒・awa酒、厳選した地酒の日本酒オンラインショップ、吟天。
近年、女性人気も高まっている日本酒のご購入には吟天をご利用ください。
通販での販売に加え、日本酒ペアリング食事会（毎月第二火曜）を主催。
随時開催のフレンチ・イタリアンのペアリング会もございます。
吟天シェフ酒サイトでは、日本酒とさまざまなお料理とのペアリングをご紹介し、
さらに美味しく、楽しい日本酒の世界へご案内いたします。
