齋彌(さいや)酒造は、明治35年(1902)に創業されました。
由利本荘市石脇地区にあり、藩政時代は物流拠点として栄えました。
全国新酒鑑評会で19回の金賞を得るなど、
全国的に非常に高い評価を受ける酒蔵です。
2020年NHKの番組「プロフェッショナル~仕事の流儀~」で紹介され、
秋田県内の酒蔵の中でも、知名度が高い蔵となっています。
齋彌酒造ならではの酒造技法といえば、
「お酒は人ではなく、微生物が醸す」という考え方に基づき、
「櫂入れをしない」「濾過をしない」「割り水をしない」の三無い造りで、
微生物の働きにまかせるため、余分な手は加えません。
また、薬剤を使用した蔵内殺菌を行わず、
日本で初めてオーガニック認定を受けた酒蔵です。
同酒造では、地元農家さんと契約して、
「秋田酒こまち」を栽培しています。
また、兵庫県の山田錦の名産地「黒田庄」の農家さんとも契約し、
「山田錦」を栽培しています。
このような徹底したこだわりのもと、雪の茅舎は醸されるのです。
ぜひ一度は飲んでいただきたいお酒...
それは、「雪の茅舎製造番号酒純米大吟醸生酒」です。
通常の日本酒は機械で圧力をかけて搾りますが、
このお酒は35%山田錦純米大吟醸酒を袋に入れて吊るし、
重力で自然に滴り落ちる雫の部分だけを集めた贅沢なものです。
鑑評会に出品できるレベルの日本酒といえるでしょう。
それをフレッシュな生酒のまま楽しめるという、
非常に珍しく貴重な限定酒です。
生酒の品質管理の一環で、製造番号がラベルに表記されています。
製造工程の関係上、大量生産ができず数量限定品。
毎年、発売と同時に売り切れが続出する大人気酒です。
完熟した果実を思わせる華やかで繊細な香り。
雪解け水が地面に染み込むような、優しい口当たり。
リンゴをかじったようなジューシーで豊かな甘味でバランスが絶妙。
なめらかに喉を通り、心地いい甘味と旨味の余韻が楽しめます。
まさに美酒といえる一本で、非常に上品な印象を受けます。
期間限定かつ数量限定品ですので、手に入るときに試してほしいお酒です。