▲シールと手でハートを作ることもできる
実は、この瞬間こそラベルに仕掛けた私たちの想いが叶うとき!
今回のお酒は、ぷくぷく醸造と福岡のリブロムの2か所でお酒造りを行っています。
この2か所のお酒を並べるとハートになるようにラベルデザインをしているのですが、片方を手に変えたり、そのまま頬につけてルダハート(韓国アイドルグループのとったティーンに人気のポーズ)のようにもできたりするようデザイナーのFrconさんと一緒に考案したものになります。
そのため、瓶にもこだわり顔や手と縮尺が合う太目の瓶をチョイス。火入れでは大変でしたが、完成後の反応はまさに想定したものとなりました。
繋がるハート〜日本酒との出会いに
▲木花之醸造所3代目醸造長木村さんにもポーズを決めていただきました
日本酒って難しくてよくわからない。そう思われる方もまだまだ多い。特に、お酒に馴染みのない20代前半は特に。
心の距離を少しでも縮めるためにも、ラベルがかわいいと思っていただいたり、写真を撮って楽しんでいただいたりしてほしいと願いを込めたデザインにしたのです。
日本酒体験の0⇒1が少しでも生まれることを願って。
そのような想いのこもったお酒を、是非、お手にとっていただき、これまでのエピソードを読みながらお試しいただけますと幸いです。
きっと、スパイスでより美味しくなるはず!
最後にクイズ
ラベルに描かれたハートの線は、豊穣の象徴に感じたある動物をモチーフにしています。
田んぼ作業のお話に答えがありますので、ぜひそちらも遡ってお読みいただけますと幸いです。
裏話!必然だった?!ぷくぷく醸造さんとのお酒造り
▲GINTEN NatureB ぷくぷく醸造&LIBROM とご参加いただいた皆様
最後に、ぷくぷく醸造さんへお酒造りをお願いするまでの裏話です。
話は昨年5月の除草作業に遡ります。一日の作業を終え、都内の吟天オフィスまで戻り、慰労会をしていたときのお話。
その日の作業の振り返りの話題から徐々に今後お酒をどのような味にしたいか、どのようなお蔵と取り組みたいかという話になってきたころ。
参加者の一人が、実は来週、八ヶ岳に野生ホップの調査にいくという話をはじめました。
日本酒業界では、その延長として稲とアガベの岡住さんをはじめクラフトサケを造る醸造家の活躍が取り上げられることも多くなっています。
その中でもホップを使うどぶろくといえば、筆者の本業上の知り合いでもある立川さんが筆頭に上がります。
そこで立川さんの名前をだしたところ、、
なんと、その場にいた参加者の一人が、立川さんの大学のサークルの後輩であったことが判明。
このようなご縁はないと思い、その場で立川さんへご連絡。
でも、haccoba(福島小高地区の醸造所)での造りもあるなかで可能なものか?と半分ダメ元のチャレンジでした。
しかし、ちょうど昨年7月にhaccobaを卒業。独立してぷくぷく醸造を立ち上げるタイミングに重なり、すぐにお返事があり今回の案件を受けていただく流れとなりました。
残念ながら、さすがに野生の生ホップ使用はかないませんでしたが、こんな偶然の連続ってあるものでしょうか??
いや、もはやこれは必然としか言いようがありません!!
そんな、お酒のお味は?それは、特別なものに違いありませんね。
プロジェクト推進者の想いだけではなく、そのメンバーのご縁まで含めて出来上がった今回のお酒。
ぜひ、ご堪能いただけましたら幸いです。
ライター紹介
ワタナベイナリ
千葉県船橋市出身。
SakeDiploma・日本酒学講師・唎酒師・酒匠、全国で約80名のSSI専属テイスターの一人。
講師として活動をする際は、地元千葉の日本酒を用いて講義をすることをモットーとしている。
またオリジナルの「スパイスと日本酒」講座も開催。
本職の広告・プロモーションの知見を活かし日本酒の0→1体験を創出する。