【吟天】Nature B 自然栽培米で酒造りプロジェクト実りの秋!


【吟天】Nature B 自然栽培米で酒造りプロジェクト実りの秋!

更新日:2023/01/22


吟天はサケノアルケミスト※と共同で米作りを始めました!


しかも、取り組むのはプロの農家さんでも難しいと言われる自然栽培です。秋の収穫後は、そのお米を使用したお酒造りにも挑戦していく予定です。


さて、今回は9月に行われた、稲刈り作業のレポートです。運営側3名と一般応募の3名の計6名で、「中野水田除草研究所」の中野英樹さんのご指導のもと稲刈りをさせていただいた内容をお届けします。


※日本酒有資格者4名による日本酒プロモーションチーム
https://www.instagram.com/sakenoalchemist/?hl=ja

嵐の前に大切な稲を刈り取れ!

▲急な予定変更にも関わらず参集した刈り取りメンバー


2022年9月17日(土)、過去最強クラスの勢力と言われた台風14号の接近を受け、当初予定していた9月19日の稲刈を急遽変更し17日に集まれるメンバーで参集!


なんと今回参加のメンバーには前々日に知り合ったばかりで稲刈りにきていただいたツワモノもいました。17日も午後からは天気が崩れる予報のため、朝早くから栃木県南部の芳賀郡茂木町の田んぼへ2時間かけて向かいます。
移動の途中、高速道路を降りて一般道を進むとのどかな田園風景が広がります。


東京の喧騒から離れて来たことを感じながら景色を眺めていると、どの田んぼも稲穂はたわわに実っていますが、倒れてミステリーサークルのようになっているところも多いのです。
風の影響なのでしょうか?到着前にちょっと不安になってきます。


ましてや、私たちの田んぼは無農薬の自然栽培です。全部倒れているなんてことも、、、

力強く育った自然栽培の稲

▲黄金に輝く自然栽培の稲


田んぼに到着して目の前に広がった光景は、来るまでの不安が杞憂だったと教えてくれました。


農薬を使わず、本当に2度しか雑草取りしなかった、私たちの稲は逞しく育ち、力強く立っていたのです!


今回の農業指導をしてくださった「中野水田除草研究所」の中野英樹さんによると、無農薬でこれだけすくすくと育つのは珍しいとのこと。


逆に、来る途中に見てきた、倒れてしまった稲は農薬を使っているため育ちすぎて倒れてしまっていたそうです。


さて、感激にゆっくりと浸っている時間はありません。天気が崩れる前に稲刈りを始めなくては。

稲刈り開始!

▲さあ!稲刈り体験開始です。一列に並んで刈り取りしていきます。


田んぼはぬかるんではいませんが長靴が必要な状態。そして、まだ午前中は晴れており、日差しは強くありませんが、蒸していて動くと結構汗をかくような陽気です。


貸していただいた鎌はノコギリ状のもので、初心者でも扱いやすく、あまり危なくありません。

収穫の喜びにこぼれる笑顔

一握りした稲の束を、男性はスパッと一息に刈ることができますが、女性で一回に刈りきれないかたは、引きながら何回かに分けて刈っていきます。


それを男性なら一回に5束、女性なら3束程度を繰り返し、持ちきれなくなったところで土手側に置きに行く作業をひたすらに行います。


私も初めての体験でしたが、しゃがみながら刈っては、立ち上がって運ぶ作業を繰り返すのはなかなかな労働!午前中いっぱい続いた作業でいい汗かきました(笑)

コンバインで脱穀

午後からは刈り取った稲をコンバインの脱穀機にかけ、藁と籾を分離していきます。
つい先ほどまで田んぼにそびえていた稲が私たちの知るお米へ近づいていく、とても感慨深い体験でした。

米作りミッション達成!なんと1.3倍の収穫量!

穫量は中野さんの知り合いの無農薬農家さんの約1.3倍だったとのことで、とても良い出来になりました。私たちの6アール分の収穫量としては246kgで、お酒造りに最低限必要であった200kgを無事クリアしました!


さて、残された藁のほうは通常であれば粉砕されて田んぼの肥料になるそうですが、今回は別プロジェクトで使用するため持ち帰りました。


持ち帰り後は早めに広げて乾燥させないと納豆菌が繁殖してしまうそうなので、サケノアルケミスト メンバー 宮内宅へ運び込み乾燥させたのはまた別の話(笑)


乾燥までに10日ほどかかったそうです。


その後、無事乾燥した藁でしめ縄飾りを製作したプロジェクトについては、次回ご報告いたします。

豊穣のカヤネズミ

▲中央の渦状のものがカヤネズミの巣


最後に、稲刈りの途中で偶然に見つけたカヤネズミの巣についてです。


カヤネズミをご存じでしょうか?


カヤネズミは、体重7~14g。日本では一番小さなネズミです。本物は見かけることありませんでしたが、写真でみると大人の親指くらいのサイズでとてもキュート。


稲を食べられてしまうのでは?と思われるかもしれませんが、稲はほとんど食べず、水田の雑草などを主食としているそうなのでご安心を!


地域によっては、絶滅も危惧されているそうで、中野さんによるとカヤネズミがいるのは豊かな田んぼである証拠とのこと。


人の手があまり入らず、農薬も使われない。そんな自然栽培の田んぼだからこそ小さな生き物にも優しい環境なのでしょう。


そんな、豊かな田んぼで造られたお米が美味しくないわけがありません。そして、美味しいお米で醸されたお酒も??


是非、皆さん楽しみにしていただければと思います。

ライター紹介

ワタナベイナリ

千葉県船橋市出身。
SakeDiploma・日本酒学講師・唎酒師・酒匠、全国で約80名のSSI専属テイスターの一人。
講師として活動をする際は、地元千葉の日本酒を用いて講義をすることをモットーとしている。
またオリジナルの「スパイスと日本酒」講座も開催。
本職の広告・プロモーションの知見を活かし日本酒の0→1体験を創出する。

スパークリング日本酒・awa酒、厳選地酒の通販は吟天へ

豊富なスパークリング日本酒・awa酒、厳選した地酒の日本酒オンラインショップ、吟天。
近年、女性人気も高まっている日本酒のご購入には吟天をご利用ください。
通販での販売に加え、日本酒ペアリング食事会(毎月第二火曜)を主催。
随時開催のフレンチ・イタリアンのペアリング会もございます。
吟天シェフ酒サイトでは、日本酒とさまざまなお料理とのペアリングをご紹介し、
さらに美味しく、楽しい日本酒の世界へご案内いたします。

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