土田酒造訪問記〜サケノアルケミスト~現代的な機械設備と生酛の融合


土田酒造訪問記〜サケノアルケミスト~現代的な機械設備と生酛の融合


こんにちは、サケノアルケミストの土橋です。


新緑が輝く清々しい季節にサケノアルケミストのメンバーで群馬県川場村にある土田酒造さんを訪問してきました。
(写真中央はご案内いただいた常務取締役の松田さま。)

名誉賞受賞の誉國光(地元銘柄)


土田酒造さんは1907年創業で、現在は6代目当主の土田祐士さんが蔵を率いておられます。


地元では、誉国光(ほまれこっこう)という地酒の名で親しまれ、関東で唯一、名誉賞を受賞した酒蔵です。
名誉賞とは戦前に行われていた日本酒の品評会(現在の新酒鑑評会にあたる賞)に連続で入賞した蔵だけに与えられる名誉ある賞です。
誉国光という名前は、「我が国が、誉れ高く、光輝きますように」という思いからつけられました。
誉国光は醸造量の86.2%が群馬県内で、さらに言えば60.9%が蔵のある利根沼田地域へ直接流通されている地酒です。

新緑の木々たちがお出迎え


駐車場に着くと新緑の木々たちが薫風に揺れながらお出迎えしてくれました。まるでテーマパークに来たような印象で胸が高鳴ります。

150年の歴史ある古民家


建物は3つあり、先ず向かって左側の建物へ。
この建物は川場村で養蚕に使われていた150年の歴史ある古民家を移築したものです。
こちらの建物では蔵の歴代当主に関する展示や蔵の紹介映像等を視聴できるスペースがあります。

大人気の大吟醸ソフトクリーム


建物の反対側のスペースでは2種類のソフトクリームを販売しており、それを目当てに来られる方も沢山いらっしゃいました。
このソフトクリーム、本当に美味しいので行かれた際はぜひ召し上がってみてください。

いざ、仕込み蔵の中へ

通路からガラス越しにみる仕込みの様子


蔵の歴史等についての説明を受けた後は、いよいよ仕込み蔵へ。
こちらの蔵は1992年に現在の場所に移転した際、現代的な機械設備を導入。また、蔵の中をガラス越しに見学できるように通路は一般開放されています。


今回は特別に蔵の中をご案内いただきましたが、蔵の中に入るにはセキュリティ解除が必要です。

日本で栽培できるように品種改良された「プリンセスサリー」


土田酒造さんといえば現在は全量生酛造りで、米は酒米ではなく食用米を使用し、食べるお米と同程度にしか削らずに旨い日本酒を造ることにこだわっています。


ちょうどご案内いただいた時は、中長粒米のインディカ米「プリンセスサリー」の蒸米の工程を見ることができました。
「プリンセスサリー」は最高級インディカ米を日本で栽培できるように品種改良した稲の品種です。

川場村の杉を使った木桶


仕込み蔵の中で特に印象に残っているのが木桶(写真左)と分析室(同右)。


木桶は2021年秋に導入し、今回初めて仕込みに使用しているとのこと。
川場村の杉を使い、福島の仁井田本家さんの敷地で小豆島から呼んだ職人さんが組み上げたそうで、この木桶で造ったお酒が出来上がるのが今から楽しみです。


また、分析室では、自然の力を活用した江戸時代の日本酒造りをしているため、その裏付けのために分析を行ってます。異変があればすぐに検知し、均一したお酒造りと酒質向上のため分析を行っているとのことです。

土田酒造のシンボルマーク


最後に皆さんが疑問に思っている土田のシンボルマークについてもご説明いただきました。


シンボルマークは象形文字で土田の土を意味しているとのこと。
日本酒の主原料である米を作る田、つまり土。
この『土』という漢字は、“土を縦長のまんじゅう型にまとめた形”を『土地の神(土主)』としたものが由来とされているそうです。
『土』という象形文字には、さらにその派生として、”土主に酒をふりかけている字形”も生まれ、『土地の神に清めの酒をふりかけて拝んだ』といわれています。
これらの象形文字を組み合わせたものが土田の新しいシンボルマークとのこと。
決してゴジラの足跡ではありません。

お楽しみの試飲・・・とお買い物


仕込み蔵の後は、3つ目の建物の直売店へ移動し、蔵限定のお酒を含めた試飲をさせていただきました。
直売所では、無料試飲の他、ここでしか買えないお酒や各種グッズ、敏感肌に嬉しいスキンケア商品などが販売されています。お近くに行かれた際は、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

土田酒造のお酒


写真左より 誉国光・上州Classic・K・12・シン・ツチダ

ライター紹介


土橋忠明(どばし ただあき)
サケノアルケミスト


長崎県南島原市出身。
J.S.A. Sake Diploma
日本酒の普及のために、日本酒の魅力をInstagramで発信している。
Instagram: @Japanese.sake.love
Instagramでの発信においては、日本酒の紹介だけではなく、造り手の想いや蔵のヒストリーにスポットを当て発信している。
また、日本酒が飲めるオススメのお店も紹介している日本酒のトップインスタグラマーのひとり。

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