吟天ペアリング会(第2回 ラ・ボンヌ・ターブル:日本橋室町)
2021/12/07
新作発表の解禁を受け、11月25日 LA BONNE TABLE(日本橋室町)にてペアリング食事会を開催いたしました。吟天ブランド3酒を含む、全6酒の日本酒とフレンチのコース料理とのペアリングのお料理をご紹介いたします。
LA BONNE TABLE(ラボンヌターブル)次世代フレンチの旗手として注目を集める「レフェルヴェソンス」にて、スーシェフを務め、2014年、「LA BONNE TABLE」のオープンとともにシェフに就任した中村氏。素材にこだわり、季節感を大切にした料理には、生産者への敬意が感じられます。
季節野菜のエチュぺ
新鮮な野菜をシンプルに蒸した一品
野菜本来の味を余すことなく引き出し、わずかな塩味で仕上げたアミューズには、吟天白龍のすっきりとした泡とやわらかな酸味を合わせました。根菜の甘味は膨らみ、葉野菜の微かな苦味はアクセントとして、吟天白龍の得意とする、野菜とのペアリングを存分に味わえる一皿です。
椎茸のロースト 鮎白熟クリーム
椎茸の傘に鮎のクリームを乗せて
椎茸の軸を細かく切り広げ、油に通すことで、食感にも変化をつける一手間は驚きとともに、思いがけない食の楽しみをもたらしてくれました。
合わせた日本酒は栄光冨士 サバイバル。料理とのペアリングの幅を広げるため、2020年醸造を1年間氷温熟成させた味は、従来の果実香をまといながら、やわらかな酸味が立ち、鮎のソースとバランスの良いハーモニーを醸し出します。
薩摩甘海老の昆布締め
和食でお馴染みの昆布締めがフレンチにも登場
近年、各国の料理研究家の間で注目を浴びている旨味成分を爽やかな柚子胡椒のソースと合わせた一皿。紫蘇の風味も加わり、上品な仕上がりです。3年熟成により、ほんの少しとろみがついたSAKE Experience 御慶事 純米大吟醸が海老の甘味を口の中に広げます。
ヒラメとムール貝のマリニエール
柔らかな身のヒラメの上にムール貝と花びら茸をのせ、海藻とともにいただく。
さっぱりしたソースにGINTEN blancの際立つ酸味が溶け合い、さまざまな海の香りを楽しめる一品。魚料理に抜群のペアリング力を持つGINTEN blancはご参加くださった皆様に絶賛を浴びました。
松茸のパイ包み
丸ごと一本の松茸を大胆にパイで包み込み、味も香りも全て堪能できる贅沢な料理。
ソースにも松茸の軸を加えた香り豊かなパイ包みには、日本酒も華やかな香りのHINEMOS KUJIを合わせました。時間とともに日本酒を楽しむコンセプトで作られたHINEMOSの中でも、ディナーの中心に照準を絞ったKUJIは松茸の香を生かし、なおかつ、食中酒としての存在をしっかりとアピールする一本です。
シャラン鴨の稲藁焼き
フランスから取り寄せたシャラン鴨を低温で調理した後、稲藁で炙ったメインディッシュ。鴨の王様 シャラン鴨は身の柔らかさと旨みの濃い肉をまずはそのまま、そして、塩漬けの柚子胡椒や赤ワインソース、スパイスの効いた付け合わせと交互に、など幾通りにも味わいを変えます。3年熟成の吟天水龍はジビエの濃厚さに合わせると、その実力を遺憾無く発揮します。肉の脂を中和し、格別なマリアージュを作り出す、大変珍しいスパークリング日本酒です。
ご参加いただきました皆様から日本酒ペアリングの奥深さを感じたと、口々にお褒めいただく会となりました。
次回は12月9日 サンプリシテ(代官山)にて開催を予定しております。
https://simplicite-ginten.peatix.com
2022年1月19日にはスリオラ(銀座)のスパニッシュとのペアリング会も募集開始しております。
https://zurriola-ginten.peatix.com
皆様ぜひお誘い合わせの上、ご参加ください。
中村 和成シェフ
1980年、千葉県生まれ。大学卒業後、調理師専門学校に入学。フランス料理の道へ進む。渋谷「シェ松尾」、新江古田「レストラン・ラ・リオン」などで腕を磨く。西麻布の「サイタブリア」へ。同店が「レフェルヴェソンス」としてリニューアルすると、次世代フレンチの旗手として注目を集める。2012年、スーシェフに昇格。2014年、「LA BONNE TABLE」のオープンとともにシェフに就任。近年、軽快なトークで料理の紹介をするYouTube配信を行い、メディアへの出演も多い、人気がさらに高まっているシェフ。