グローバルアイコン

吟天ペアリング会(第4回 スリオラ:銀座)

1月19日 ZURRIOLA(銀座)にてペアリング食事会を開催いたしました。吟天ブランド4酒を含む、全5酒の日本酒とスペインのコース料理とのペアリングのお料理をご紹介いたします。

ZURRIOLA(スリオラ)

シェフの本多氏は、フランス・ジュネーブのスターホルダー店、その後スペインへ渡り、9年を経て、帰国後は日本料理の『龍吟』に勤める。2008年に東京「サンパウ」のスーシェフとして活躍したのち、2011年麻布十番に『ZURRIOLA』を開店、2015年銀座へと移転しました。2022年もミシュランガイド二つ星を獲得するスパニッシュの名店です。

<5種のタパス〜吟天白龍>

左上:ソブラサダと卵黄のコルネテ  中央の皿 左:フォアグラ 中央上:沖シジミ 中央下:カラスミ 右:赤海老のコンソメ

5種のタパスには乾杯酒として吟天白龍をペアリング

ソブラサダと卵黄のコルネテ チョリソを薄いパイ生地で巻き、卵黄で飾ったフィンガーフード。 ペドロヒメネス香るフォアグラは本多シェフのスペシャリテ。プリンのように滑らかなムース状のフォアグラに甘い果実ソースが爽やかな余韻を残します。沖シジミのサルピコン 稀少な沖シジミの厚みある身を野菜のソースと一緒に。塩味のきいた自家製カラスミは柔らかく口の中で解け、吟天白龍の泡に包まれます。駿河湾赤海老のコンソメ エビの頭で出汁を取った、エビの味を余すところなく感じられる一品。

どのお料理も素材の味が鮮やかに引き出され、コースへの期待感が高まる品々でした。

吟天白龍は濃厚なフォアグラや卵黄のクリーミーさの余韻を収めつつ、魚介類の繊細な味を引き立たせる、5種類のタパスとのペアリングとなりました。

<赤座エビと豚のど肉の温かいピナグレタ〜吟天光龍>

豚の油で香りをつけ、鉄板焼きにした赤座エビ。エビの頭と豚ののど肉で出汁を取り、温かなドレッシングとして食前にたっぷりと注ぎます。その途端に広がる香りは海のものと山のもの両方の良さを融合した深みを感じさせます。クスクスと細かく刻まれた野菜・生ハムは彩りも良く、スープとともに全ていただきました

合わせた日本酒は 吟天光龍。2022年3月に発売開始を予定している吟天シリーズの最新作を一足早くお披露目しました。

蔵元で1年間寝かせた純米大吟醸は香り豊かで、包容力のあるお酒に仕上がりました。温かいピナグレタと黒トリュフ、そして吟天光龍と香りの競演を楽しむ一皿となりました。

<軽く燻したキャビアのラビオリ〜GINTEN blanc>

キャビアは冷燻にて香り付けされ、絶妙な塩加減に。そのまま口にするもよし、ラビオリと合わせてもよし、の一皿の中にバリエーションのある、本多シェフのスペシャリテ。焦がし玉ねぎのソースのラビオリは透き通るように薄い大根で包まれています。鰻の白焼きがトップに座し、日本の食材への本多シェフの想いを感じます。

そんなスペシャリテには、日本酒では珍しい酸のたったGINTEN blancをペアリング。キャビアの旨味は白麹特有のクエン酸とマッチし、まろやかさが増します。

<アップルビネガーでマリネしたサワラ 軽いピルピルソース〜GINTEN blanc>

ニンニク・オリーブオイル・魚介の出汁で乳化したスペインバスク地方のピルピルソースはこの時期の脂がのったサワラをさらに一段引き上げます。付け合わせの青リンゴが味と食感のアクセント。

ラビオリに続き、こちらもGINTEN blancといただきます。オリーブオイルをさっぱりと受け、白身魚料理を堪能する食中酒となりました。

<イベリコ豚プレサのアサード キノコのクレーマ〜吟天水龍>

メインの肉料理には日本ではほとんど流通の無い純血のイベリコ豚、キノコを煮詰めたソースを添えて。濃厚な肉の旨味が凝縮されています。この芳醇な一品には吟天水龍。肉料理と合うスパークリング日本酒として、弊社唎酒師が一推しし、これまでのペアリング会でもベストマッチと驚かれております。

紅マドンナ サフランとオレンジのクレーマ クリームチーズのムース

デザートも日本酒ペアリングで締めました。満寿泉の貴釀酒はフルーツや同じ発酵食品のクリームチーズに合わせやすいデザート酒です。食後にはカカオ茶と自家製のバラエティ豊かなチョコレートが幸せを増してくれました。

ご参加いただきました皆様には、スペイン料理と日本酒を堪能、今回初披露『吟天白龍』の懐深いペアリングを体験していただきました。発売を心待ちにすると、大変うれしいお声がけも受けました。

今後も引き続き、各国料理とのペアリング会を催していきたいと思っております。

詳細が決まりましたら、フェイスブックに掲載いたしますので、ぜひご覧ください。

ペアリング会の会員登録もお待ちしております。

ZURRIOLA 本多シェフ(左)

本多 誠一シェフ

千葉県出身。日本のフランス料理店を経て、1998年にフランス「ジョルジュ ブラン」「ピエール オルシ」ジュネーブ「ドメーヌ シャトー ヴュー」とスターホルダー店で修行。フランスの「ル フロントン」でスーシェフ、その後スペインへ渡り「カーサ ウロウ」でシェフを務める。9年を経て、帰国後は日本料理の『龍吟』へ入社。2008年に東京「サンパウ」のスーシェフとして活躍したのち、2011年麻布十番に『ZURRIOLA』を開店、2015年銀座へと移転しました。